この授業で目指すこと
- 生成AIは、人のように理解しているとは限らず、学習した傾向から回答を作ることを説明できる。
- AIの回答には誤りが含まれ得ると知り、出典・日付・別の資料を確かめようとする。
- 氏名、顔写真、住所などを入力しない理由を自分の言葉で表現する。
授業者へ:児童が生成AIサービスへ直接アクセスする授業ではありません。実際に利用する場合は、学校設置者の方針、サービスの年齢条件、保護者同意、個人情報の取扱いを別途確認してください。
準備するもの
- 投影スライド(HTML・印刷可)
- 児童用ワークシート(A4 1枚)
- 各班にA4用紙1枚と太いペン
- 教師用に「次の言葉」候補カード(スライド内)
45分の進め方
- 導入:AIに心はある?
挙手で予想を共有。「今日の目的は正解を決めることではなく、答えの作られ方を考えること」と伝える。
- 活動1:ことば予測ゲーム
「遠足の日、空は青くて、みんなは…」の続きを班員が一語ずつ予測。多数決で次の語を選び、文章を伸ばす。同じ文頭でも班ごとに違う文になることを比べる。
- ミニ解説:AIも「次」を予測する
生成AIも、大量のデータから続きやすい言葉を選ぶ。ただし、人の気持ちや事実を必ず理解しているわけではないと説明する。
- 活動2:どこを確かめる?
架空のAI回答「日本で一番高い山は北岳です」を提示。どこが怪しいか、何を使って確かめるかを班で記入する。
- 共有:確かめ方を三つに整理
①だれが出した情報か、②いつの情報か、③別の資料でも同じか、を板書する。
- 振り返り:AIと使う約束
「AIの答えをそのまま信じず、私は___する」を一文で完成させる。
教師の問いと想定反応
| 問い | 想定する反応 | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 班ごとに文が違ったのはなぜ? | 選びそうな言葉が人によって違った。 | 予測には一つの正解だけがあるとは限らない。 |
| AIが自信満々に間違えたら? | 信じてしまう/本で調べる。 | 話し方の自然さと、事実の正しさは別。 |
| AIに聞かない方がよいことは? | 住所、パスワード、友達の秘密。 | 入力内容がどう扱われるか分からない情報は渡さない。 |
評価の見取り
十分満足:AIの回答に誤りがあり得る理由と、具体的な確認方法を関連付けて説明できる。
おおむね満足:AIの回答をそのまま信じず、別の資料で確かめる必要を説明できる。
根拠と参照資料
本教材は、文部科学省ガイドラインの「人間中心の生成AI利活用」と「情報活用能力の育成」、児童生徒の発達段階への配慮を授業設計の軸にしています。
利用条件
CC BY-NC 4.0。出典を表示し、非営利目的で改変できます。詳細は利用条件をご覧ください。教材バージョン:1.0.0。